2020年5月の記事一覧

(校長室より)  「オンライン授業」(5/1)

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、群馬県立学校では、臨時休業が5月末まで延長されることになりました。各学校では、webページでの連絡、一斉メール配信、教育支援アプリケーション等を活用して、生徒への連絡、動画配信、課題の配信・提出・解説、質問への回答等を行い、生徒の自宅学習が進められています。

4月27日付日本経済新聞で、欧米や中国で日常となりつつある「オンライン授業」をとりあげています。東京にある私立の中高一貫校では、あらかじめ各家庭の通信環境を確認、生徒は入学時にタブレット端末を購入し、4月から、全教科での遠隔(オンライン)授業を始めています。このようなオンライン授業では、パソコンやスマートフォンを使って、セミナーやミーティングをオンラインで開催するためのアプリケーション「Zoom」を使用しています。

この学校では、こうしたオンライン授業を始めるにあたり、様々な問題点が指摘されました。

「対面授業と同じことを遠隔で実施するという発想ではうまくいかない。」

「15分が限度であり、長時間の連続した講義はさける。」

「通信が途切れる可能性や双方向での会話ではタイムラグが生じることもあるため、対面授業と同じスピード感で進めることもできない。」

このような双方向のオンライン授業システムを取り入れている全国公立の小中高は、現在約5%ほどです。オンライン授業で音楽や体育実技など、全ての学習活動が可能となるとは考えられませんが、学校での授業が再開できない現状では、こうした取組にも注目し、インターネットを使った授業についてさらに検討していく必要があります。