2020年4月の記事一覧

(校長室より)  「自宅学習」(4/22)

 新型コロナウィルスの感染拡大により、全国各地の小中高校で臨時休業が継続し、本校においても、学校からの課題やスタディサプリの活用(1、2年)等で、生徒による自宅学習を進めているところです。

4月20日付け朝日新聞で、「東大教授が教える独学勉強法」(草思社文庫)を紹介しています。この本は、2018年、19年と2年続けて、東大生協(本郷キャンパス)の文庫本部門で、販売1位となりました。この本を書いた柳川範之さん(東京大学大学院教授)は、こんなことを述べています。

「理解のスピードは本来、人それぞれです。学校はカリキュラムが決まっているので同じ速度で進めますが、わからないところには1週間でも2週間でも時間をかけたほうがいい。(中略)たとえば、中2で数学が苦手だったら、まず中1の教科書を見返す。それでもわからなかったら、小学校の教科書のわかるところまでさかのぼる。いまだからこそ、そんな時間の使い方をしてはどうですか?」

現在、公的機関が発信する授業動画や、民間の動画配信サイトで、数多くの授業動画が利用できます。また全国の中高生の約90%が勉強にスマホを取り入れているといわれています。こうしたタブレット端末やPC等を利用しての自宅学習は、各自のペースで、各自のレベルにあわせて学習できる利点があります。

臨時休業という前例のない状況のなかでも、一人で勉強に向き合うことは、将来解答のない課題や問題にぶつかった時に、必ず役に立つと思います。

(校長室より)  「目指すべき目標、夢中になれるもの」(4/16)

 

 4月8日、本校で令和2年度第108回目の入学式が挙行されました。式辞のなかで、ラグビー日本代表のキャプテン、リーチマイケル氏の発言を紹介しました。

「ジャパンでは、朝5時から練習するときもあります。4時に起きて、4時半スタートもある。スクラム、ラインアウトやって、チーム練習やって、ウエイトやって、スキルもやって。1日、3回も4回も、練習をやってきました。僕は絶対、グラウンドに立たないといけない。ケガをする暇もない。」

このリーチマイケル氏の発言は、目指すべき目標があれば、夢中になれるものがあれば、それに向かって日々成長することができる、ということを私たちに教えてくれます。そしてラグビー日本代表は、日本中を感動させました。その理由は、チームがひとつになって、ひとつの目標にむかって日々成長していく姿を、我々に身をもって示してくれたからだと思います。

現在、本校は、新型コロナウィルス感染症拡大予防のため、臨時休業を継続させています。私たち教職員は、生徒が日々成長してくれることを願っています。生徒のみなさんは、学校が用意する課題や、公的機関や民間業者の配信する動画等を活用して、学習を継続してください。「目指すべき目標」を設定し、自分の意志で、自らを日々成長させてください。学校再開の時、みなさんが元気に登校する姿を、とても楽しみにしています。