2020年3月の記事一覧

(校長室より)  「餞(はなむけ)の言葉」(3/4)

 3月2日、本校にて、第107回卒業証書授与式が挙行されました。新型コロナウイルスの全国的流行による感染拡大防止のため、例年より規模を縮小し、保護者は各家庭1名、1、2年生は不参加での実施となりましたが、本校を巣立つ149名の生徒たちを、心を込めて見送ることができました。式辞にて餞(はなむけ)の言葉を3つほど述べたのでそれを紹介します。
 「一つ目は、学び続けてほしい、ということです。『学ぶ』というのは、希望する学校や企業に合格するためだけに行われるものではありません。自分を成長させ、他人を幸せにするためにするものです。愚痴やいいわけをいう人は成長できません。自分のまわりの人や社会を幸せにするために、自分の意志で新しいことを吸収して、自分を成長させてください。
 二つ目は、夢を持ち続けてほしい、ということです。みなさんにとって魅力的な大人とはどんな大人でしょうか。子どもたちは、夢にむかって走り続ける、そんな大人にあこがれます。それはプロスポーツ選手やオリンピック選手だけではありません。『大人になっても夢を追い続ける』ということを、子どもたちに見せてあげられる、そんな大人になってください。
 三つ目は、自分自身の人生の正解をみつけてほしい、ということです。今までの学習では、問題に対して解答が用意されていました。しかし社会にでると、正解のない問題ばかりがふりかかってきます。何が正しいか、何が幸せか、自分で考えなくてはなりません。こうすれば幸せになれる、という解答がないのです。自分自身の人生の正解をみつけて、幸せになってほしいと願っています。」
 卒業生のみなさん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。