2019年9月の記事一覧
(校長室より) 「新入生の窓口相談AIで」(9/9)
9月2日付日本経済新聞の教育欄に、上記タイトルの記事が掲載されました。芝浦工業大学が新入生の窓口相談を効率化するために、スマートフォンで質問を送れば人工知能(AI)が自動応答するシステムを開発したそうです。村上雅人学長は、このように述べています。
「最近は、AIの発達でチャットボットと呼ばれる対話型回答システムが登場している。学生が日常的に使っているスマートフォンなどで簡単なキーワードを入力すれば、最適な情報またはそのアクセス方法を自動応答で得られる。窓口で繰り返される単純な質問は、チャットボットで解決できるのではないかと考えた。(中略)今年3月にチャットボット【SIT-bot】が完成、4月から実際にLINEを使って窓口業務に投入した。導入2ヶ月で1万件を超える質問が寄せられ、学生の評判は上々である。(中略)SIT-botの導入で、単純作業は機械に任せ、教職員はより創造性の高い仕事に取り組めるようになった。さらに、蓄積される学生からの質問は、学生の要望や知りたいことを把握する上で極めて参考になり、これを分析すれば、さらなる業務改善や学生サービスの充実につながるはずだ。」
上記の内容は、「AI」が労働者(教職員)と共存していることを示しています。ビッグデータの処理能力という点で、人間はAIにはかないません。単純作業にも音をあげません。これからの子どもたちは、将来このような「AI」と共存して働くことになります。データ処理や単純作業はAI(機械)にまかせ、創造性の高い仕事や、困難な課題に取り組める人材を、これからの社会は必要としています。