校長室より

(校長室より)  「7つの習慣」(7/30)

今回は、本の紹介をします。タイトルは「7つの習慣」(ティーンズ)、ショーン・コビー著作です。この本の元になっているものは、スティーブン・R・コビー氏の著作「7つの習慣」で、全世界で販売部数3000万部を記録した本であり、20世紀に最も影響を与えたビジネス書の1位に輝いています。これは、そのビジネス書を、中学生~高校生向けにわかりやすくしたもので、「7つの習慣」を様々な生活シーンの中で取り入れることで、将来に向けた正しい「選択」ができるように書かれたものです。
7つの習慣とは、①主体的になる、②終わりを考えてから始める、③一番大切なことを優先する、④Win-Winを考える、⑤まず相手を理解してから、次に理解される、⑥シナジーを創り出す(チームで協働して結果を出す)、⑦自分を磨く、となります。これら一つ一つについて、自分、親、友達、学校の先生等、それぞれと関わる場面を具体的にふれながら説明がなされます。今回は、この本で指摘されている2つの視点を紹介します。
1つ目は、自己信頼口座(残高)という視点です。これは、第1の習慣に入る前に、私的成功を勝ちとる方法として紹介されています。自分自身を信頼するために何をすればいいのでしょうか。①自分に約束したことを守る、②小さな親切をする、③自分に優しくなる、④正直になる、⑤自分を再新再生する(自らをリフレッシュし、生まれ変わらせる)、⑥自分の才能を開発する、これらを実行すれば自分自身への信頼残高を増やすことができます。ちなみにこの残高を減らす行為は、自分に約束したことを破る、内にこもる、自分を痛めつける、嘘をつく、自分をすり減らす、自分の才能をないがしろにする、となります。
2つ目は、人間関係信頼口座(残高)という視点です。これは、第4の習慣に入る前に、公的成功を勝ち取る方法として紹介されています。他人からの信頼を得るために何をすればいいのでしょうか。①約束を守る、②小さな親切、③誠実、④人の話に耳を傾ける、⑤謝る、⑥見通しをはっきりさせる、これらを積み重ねれば、信頼を得ることができます。他人からの信頼を失う行為は、約束を破る、人と関わらない、うわさ話と裏切り、人の話をきかない、横柄な態度をとる、物事をうやむやにする、となります。
多くの中学生、高校生に本書を読んでほしいと思います。