2019年12月の記事一覧
(校長室より) 「エドテック」(12/18)
12月16日付日本経済新聞に、【「エドテック」花盛り】、という記事が掲載されています。「エドテック」とは教育(education)とテクノロジーを組み合わせた造語です。テクノロジーの力で教育環境が変わっていく動き・トレンドをさします。記事によれば、教育現場をテクノロジーで変えるアイデアを、大学生や高校生といった「学ぶ側」から生みだそうとする動きがあるようです。
11月4日、東京都内で開かれたエドテックの国際イベントで、マラソンのように長時間続けてアイデアを練る「アイデアソン」に高校生が挑みました。
グーグル賞を受賞したのは、政府が導入を進める「アクティブ・ラーニング」(能動的な学習)が実際の授業では定着していない、という問題意識で挑んだチームです。彼らは授業を活性化するため、AI(人工知能)を使った即興劇を授業にとりいれるアイデアを披露しました。
アマゾン賞は「日本の高校生は学力が高いのに大学生になると低下する」ことを課題に掲げたチームが受賞しました。その解決策として「AIのサポートを受けながら生徒が中心となり授業を行い、自らが考え主体的に行動できる力をやしなう」ことを主張しました。
経済産業省や文部科学省が後援するこの国際イベントは、今年で3回目となり参加者は3000人を超えたとのことです。
教師から一方向の講義をだまって受け、たとえわからなくても他者と話すことなく授業が終わるまで座っている、という授業を高校生は求めていません。「主体的・対話的で深い学び」「アクティブ・ラーニングの視点にたった授業の実現」については、文部科学省だけでなく、多くの高校生も求めていることがわかります。