2020年7月の記事一覧
(校長室より) 「世界で一番しあわせな国」(7/17)
7月14日、16:40~同志社大学公開オンライン授業を見学しました。この授業は、同志社大学政策学部佐野淳也准教授が中心となり、外部講師を招いて、大学生及び一般の方に公開しているものです。この授業はYouTubeによるライブ配信されましたが、現在でも録画されたものをみることが可能です。
今回の外部講師はデンマーク、ロラン島在住の、ニールセン北村朋子さんでした。北村氏は、2011年からデンマークに移住していますが、その前は会社員、映像翻訳家をしていたそうです。デンマーク移住後は、様々なテーマ(例えば再生可能エネルギー、高福祉社会システム、持続可能な社会、教育、民主主義、スポーツと文化、復興、都市計画など)について、小中高大学生から企業、研究所、NGO、議員や大臣のみなさんと対話、連携、実践を続けています。
今回の授業のタイトルは、「デンマークの幸せで持続可能な社会づくり」というものです。デンマークについて語り、日本についてもどんな国でありたいか?といった内容を語っています。2010年の調査によれば、デンマークの世界幸福度指数は8.4点で世界第1位(とても幸せ10点、とても不幸0点、11段階で幸福度を国民に質問している)となっています。ちなみに北欧の国々やイギリスで7.4点、フランスで7.1点、欧州28カ国の平均は6.9点、日本は平均以下の6.5点だったそうです。何をもって幸せを感じるかは人によって違うかもしれませんが、デンマークの人々は、安心と責任と信頼を国や政治に対してもっているのではないか、と北村氏は述べています。①社会保障は全て税金でまかなっている、②貧富の差が少ない、③国政選挙の投票率85%以上など、福祉や政治が安定しています。そしてどんな国でありたいか、ということを多くの国民や政治家が考えていると指摘しています。日本の幸福度はどうしたらあがるのでしょうか? 授業の最後で北村氏はこのようなメッセージを残しています。
「政治と民主主義を選び、育てるのは、私たち市民の仕事
のびのびした社会になるように、我が子のように
みんなで手塩にかけて育てていこう。