2019年8月の記事一覧

(校長室より)  「主体的に学ぶ」(8/20)

 7月、主体的に生きてほしい、という話を生徒たちにしました。8月12日付日本経済新聞の池上彰氏のコーナー「若者たちへ(池上彰の大岡山通信)」で、「主体的に学び、自ら発信」というテーマの記述がありましたので、その一部を紹介します。
「ユニークだったのは授業のあり方に関する発表でした。【主体的に参加するには】【どうすれば面白くできるか】という問題定義がありました。(中略)ある学生は、課題を克服するために【授業で質問しよう】と提案しました。きっかけは【パックン】の愛称で知られるパトリック・ハーラン氏の講義を受講したことです。対話を通じて新たな発見が生まれ、授業が面白くなったといいます。一方的に教えられるのではなく自ら講義に参加してつくっていくこともできます。これぞ大学の学びの姿勢です。」

 この文章は、池上氏が数年前から勤めている東京工業大学にて、7月に開かれた教養卒論発表会を取り上げています。池上氏が東工大に着任したころは、学生は自分の考えを人前で伝えたり、他人とコミュニケーションしたりすることが苦手だったようです。この数年で明らかに変わったといいます。
本校においても、「主体的・対話的で深い学び」ができるような授業や実習を目指しています。生徒たちは、主体的に生きることと同時に、主体的に学ぶ手法を身につけ、自ら発信できる力を手にいれてほしいと思います。