(校長室より)  「主体的に生きる」(7/23)

7月19日(金)1学期終業式にて、私から2点ほど生徒に話をしました。
1つめは、命と時間の話です。私は、本年1月、前任校に勤務していましたが、ある朝、小学部の児童が自宅で亡くなりました。朝、お母さんが気づいた時にはすでに亡くなっていたそうです。彼女は障害をもっていましたが、1~2学期はほとんど休まず元気に学校に登校していました。学校が大好きでした。彼女の人生は11年間でした。時間にすると約10万時間です。みなさんがもっている命(時間)は、あと何時間ありますか? たとえば、明日、命を失うと仮定すると、残りの人生はあと24時間程度です。30日後に命を失うと仮定すると、720時間ありますが、3分の1は寝ていますからあと480時間程度です。平均寿命というのがありますが、あくまで平均なので、みなさんがもっている残りの時間は誰にもわかりません。そして死ぬまでの時間は確実に減っていきます。時間を無駄に過ごすことは、命を無駄にすることと同じです。3年生は進路実現のため、夏休み39日間、1日1日が重要な時間となりますが、同様に1・2年生にとっても時間(命)を大切に使ってほしいと思います。
2つ目は、主体的に生きてほしいということです。この言葉は言い換えると、自分の道は自分で決めて生きる、ということです。あなたの未来は、誰が決めるのでしょうか。友達、両親、学校の先生でしょうか。自分の進むべき方向が明確でないと、まわりの人と同じような選択をすることが多くなります。まわりの人が正しい行き先を知っているのでしょうか? 先のことなんて、誰にもわかりません。人と同じことをやっても、あなたに合う保証はありません。20歳のとき、30歳のとき、どんな未来が待っているかなんて、誰にもわからない。だから、どの道が自分にとって一番いいか、自分で判断して、自分の道を決めてほしい。もし決まっていなければ、この夏、徹底的に考えてください。残された時間は限られています。残された時間は、確実に減っていきます。限られた命、限られた時間を大切にして、自分の進むべき道を考えてほしいと思います。