(校長室より)  「校長の仕事」(2/3)

 「誰もが、自分の人生と戦っている。誰もが、10代に様々な悩みを抱える。そんな時代を生きる高校生を応援する仕事につきたいと思います。」

というようなことを、30年以上も前、教員採用試験の面接で答えたと記憶しています。2月4日、高校3年生に授業をすることになり、なぜ私が高校教諭になったのか、ということを話そうと考えています。

 

 その授業では「校長」とは何をしているのか、という話も考えています。学校の教育目標を考える、校内の授業を見てまわる、式辞の内容を考える等々、たくさんの仕事がありますが、法律(学校教育法第37条4項)によれば、

「校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する」と定めてあります。

「校務をつかさどる」とは、学校教育の内容に関する事務、教職員の人事管理に関する事務、生徒の管理に関する事務、学校の施設・設備に関する事務など一切の事務を掌握し、処理(調整・管理・執行)する権限と責任を持つことです。学校が素晴らしい業績を残した時、それらは、生徒・職員の功績です。しかし、学校で大きな問題が起きた時は、校長がその責を負うことになります。

 

 教員の仕事は、「人(生徒)を育てる」ことです。そして校長の仕事のひとつに、「教員を育てる」ことがあります。あたりまえのことですが、一人前の教員になるためには時間と労力がかかります。まして若手の教員が「プロ」になるためには時間がかかります。教師の仕事は、他の職業にない感動ややりがいを感じられる素晴らしい職業であることを、生徒・職員に伝えたいと考えています。